1on1が機能しない理由は設計にある
整理日: 2026-03-16
核心
1on1が機能しないのは部下のせいではなく設計のせい。1on1は「部下が自分の頭で考えるための時間を、上司が設計する場」であり、カテゴリの提示と質問の技術が鍵。
構造図
flowchart TD
A["部下が自分の頭で考えるための時間を、上司が設計する場"]
A --> B["1on1が機能しないのは部下のせいではなく設計のせい"]
style B fill:#c05746,color:#fff,stroke:none
1on1の目的を間違えている
1on1に対してよくある誤解:
- 部下から報告・相談を受ける場
- 困ってることを拾う場
- 仲良くなる雑談の時間
全部違う。1on1とは、部下が自分の頭で考えるための時間を、上司が設計する場。
機能している1on1の3つの役割:
- 信頼の地盤を作る:日常業務では出てこない本音や迷いが出てくる場所
- 課題の早期発見:問題が大きくなる前に小さなサインをキャッチする仕組み
- 成長を設計する:部下自身が気づいていない課題や強みを対話を通して引き出す
「なんかある?」が機能しない理由
テーマを自由にすると、動けない。解決策はシンプルで、カテゴリを渡す。
1on1で話せる6つのカテゴリ:
- 仕事の状況:進捗・詰まってること・判断に迷っていること
- コンディション:負荷感・モチベーション・休めているか
- 成長・キャリア:やりたいこと・伸ばしたいスキル・将来の不安
- 関係・フィードバック:上司への要望・チームへの不満・もらいたいサポート
- 組織・会社への疑問:方針への違和感・評価へのモヤモヤ
- プライベート・ライフ:仕事に影響している体調や生活
「この中から一つ、今一番気になってるやつを持ってきて」と伝えるだけでいい。
質問の技術が9割
- クローズド質問→「はい」で終わる
- オープン質問→部下が話し始める(「何が」「どんな」「どうして」から始まる)
さらに上の技術が仮説提示型の質問。「先週の件、もしかして思ったより負荷かかってる?」。上司が仮説を持って聞くと、部下は「見てもらえてる」と感じる。仮説は外れてもいい。話のとっかかりを作るために使う。
やりがちなNGパターン
- 進捗確認だけで終わる:1on1は「業務の話」じゃなく「人の話」をする場
- アドバイスしすぎる:7割は部下に話させる
- 記録しない:前回何を話したか覚えていない上司は信頼されない
- ポジティブなことしか言わない:耳の痛いことを言える関係こそが1on1の真価
仕組みにしないと続かない
最低でも隔週、できれば週1回30分。曜日と時間を固定で入れておく。当日キャンセルだけはしない、を鉄則にする。
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